床下のカビは黄(危?)信号

近代住宅は冷暖房器具やアルミサッシなどの普及により「高気密」となり、換気が不十分なため、『結露』、『カビ』の問題が出てきました。カビによる健康被害が取り沙汰されています。
そして、それは床下でも同じです。
これは、地震に対する安全性から基礎の形が変わり、換気孔の大きさが十分でないため風通しが悪かったり、地盤が湿っている場合は、床下に湿気がこもり、そこにカビが発生するのです。

現在の住宅では例え冬でも、床上が暖房されれば、床下は培養室の状態になっており、カビ等の菌類の繁殖には最適な環境と言えるのです。また、雪の多い地方では積雪によって床下換気孔がふさがれ、長期間地盤からの水蒸気にさらされ結露し被害を受ることがあります。

床下のカビを放置すると、『腐朽菌』の繁殖を招きます。

腐朽菌とは、カビと同じ微生物で、空気中に多量に存在し、生育条件がそろうと木材の上に発芽し、菌糸を伸ばしながら木材中に侵入して成長を続けます。それをほうっておくと木材は腐朽、つまり腐ってしまうのです。

さらに、カビ、腐朽菌がはびこる環境は、『シロアリ』にとっても絶好の環境なんです。

カビがつくと木材は腐朽し、シロアリもつきやすくなります。
よって、近代建築は床下から腐り、耐用年数15年程度とも言われています。

では、その対策は・・・。

薬漬けのシロアリ退治

シロアリ退治と言って真っ先に思い出すのが、薬剤を用いる方法ですが、これに対する健康被害を訴える人は少なくありません。

これをシックハウス症候群、化学物質過敏症等と呼び、一度かかってしまうとその家で住むことも困難になるどころか、日常生活さえ困難になってしまいます。
これは、特定の化学物質に対して一度過敏症になってしまうと、非常に微量でも反応してしまうためで、普通、中毒症状は1/1000g(ミリグラム)単位で現れるのに対し、過敏症の場合、1ミリリットル当り1ナノグラム(10億分の1グラム)から1ピコグラム(1兆分の1グラム)で発症するそうです。これを取り除くのは日常生活では不可能です。

シロアリ駆除剤の成分は農薬です。
しかも、農地に使う場合の何十倍、何百倍の濃さで使用しているといいます。
野菜の農薬には神経質になり、有機野菜を買い求めながら、床下に農薬をまいている、というのはおかしな話です。

シロアリ防除に長年使われているクロルピリホス(有機リン系)は毒性が強いため、アメリカでは使用停止になっています。
 ※現在(2002/4/1より)クロルピリホスは建築基準法で使用禁止になっています。

また、これもよく勘違いされているのですが、住宅金融公庫の融資基準には「薬剤を使用しない防アリ措置」も採用されているのです。このことを知らないハウスメーカーが35%(2002年1月、国民生活センターアンケート)もいたそうです。

現在、有機リン系より安全性の高いピレストロイド系やクロロニコチニル系に代わりつつあるようですが、これらについても無害ではありません。と、言うよりも、専門家の方はこれらも規制の対象にすべきだ、と述べています。

アレルギー体質の方は事業者(ハウスメーカー、シロアリ駆除事業者)と対策をよく相談することが必要です。
自己責任の時代と言われています。人まかせではなく積極的に話を聞き、改善できる点は改善していただく努力が我々消費者にも必要です。

※余談ですが、<「化学物質過敏症」がキレル原因にもなるらしく、過敏症の患者さんの中には、猛烈に多弁になって、相手を攻撃するような人がいるが、それは発作的な行為なのだろうか、無意識でそのようになる人も居るらしい。大脳辺縁系、つまり情動脳が障害を受けているということ。>
=環境省中央環境審議会政策部会臨時委員の東京大学生産技術研究所の安井 至教授・筆=

温故知新-昔の人から学ぶ

昔の家は床が高く、風通しをよくして湿気のこもらない工夫がされていましたが、江戸時代から土蔵の湿気取りには『木炭』が使われていました。また、神社・仏閣の床下にも木炭が敷き込まれたり、本格的な住宅の床下に木炭を敷き詰める例がありました。

これは、木炭の調湿作用をうまく利用したものですが、木炭は「調湿」であって「除湿」ではありません。なぜなら、木炭は湿度が90%以上で水蒸気を吸着し、湿度が50〜70%の乾燥したときには逆に水蒸気を脱着します。つまり除湿材のように水分を吸着するだけでなく、乾燥時には放出するため「調湿」というのです。

さて、木材の『含水率』と言う言葉をご存知でしょうか。意味は読んで字の如く、木材に水分がどのくらい含まれるか、ということですがこれは湿度と密接な関係にあります。
湿度が上がれば含水率も上がる。湿度が下がれば含水率も下がる。あたりまえの話です。

カビ・腐朽菌・シロアリの生育条件に湿度がありましたが、木材がこれらに侵されるかどうかは正確にはこの含水率によります。その境となる数字は含水率『20%』です。

先ほど述べました昔の人の知恵に学び、実際に床下に木炭を敷き詰め湿度と含水率の変化を調査した人がいます。実験としては人の住んでいる家を、木炭を敷き詰めたところ、ビニールで覆ったところ、何もしないところ、に3分割して調査しています。これは信州大学農学部・中野達夫教授が行ったものです。

この実験(4年間)により、木炭を敷かなかった床下の木材の含水率は19〜24%であるのに対し、木炭を敷いた場合は14〜20%の範囲で推移し、実験前に著しく生えていたカビが、木炭を敷いた後はほとんどなくなっています。 写真参照
さらに、木炭が夏場吸った水分は冬にはほぼ吐き出し乾燥し、次の夏期には吸湿可能な状態になることがわかったそうです。

備長炭は炭の王様?

では、どのような木炭がいいのでしょうか。

やはり木炭と言えば備長炭、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、備長炭は値段が高い!
たしかに、燃料としての備長炭は炭の王様、最高級品ですが、こと吸湿、吸着作用については疑問です。と、言うのも、木炭のこれらの作用は比表面積が広いことによります。よく1gで300u以上といいますが、備長炭は約1/3しかないというデータがあります。
ですから、わざわざ値段の高い性能の悪いものを買うのはばかげています。

現在では、間伐材等を利用した工場で作られた炭が床下調湿材用、土壌改良材、水質浄化材等の燃料以外の目的で作られています。もちろん、こちらの方は比表面積は300u/g以上あり、短時間に平均900℃以上で炭化しているため炭素率の高い利用範囲の広い木炭ができます。

1つだけ注意していただきたいことがあります。
品質の悪い炭を、安いからといってむやみに床下に敷かないで下さい。品質の悪さとは、炭化温度が低いということで、炭化温度が低いと炭は弱酸性になり、炭自体にシロアリがつくことになります。
高温で炭化した炭はアルカリ性です。

為石屋が紹介する床下調湿材はこの工場で作られた炭で、名前を『循炭』といいます。
この『循炭』は山の炭焼き職人の作った炭に比べてはるかに安価で提供できます。

新築・増改築の時がチャンスです。敷設を自分ですれば余計な費用はかかりません。
既設住宅も可能ですが、場合によっては床板の一部をはずして敷かなければならないので、それなりの技術を持った方にお願いするのがよいでしょう。ご相談いただけば紹介いたしますし、一緒にお探しします。

この床下調湿材『循炭』は45cm×45cmの不織布の袋に入っており、これを1坪当り16袋敷き詰めます。  循炭写真

(社)日本シロアリ対策協会によると、「木炭はシロアリを直接的に駆除はできない、また防腐効果もない」そうですが、シロアリは「湿気」を好むので、木炭の調湿効果により「結果的にシロアリの予防になる」「床材の湿気が少なければ腐りにくくなる」との見解でした。

つまり、予防であって駆除ではないということです。

詳しくはご連絡ください。

お気軽にお問い合わせください

お名前(必須)


E-mail(必須)


郵便番号(7桁)(必須)(例 682-0851)


住所1(必須)-都道府県市区町村名(番地を含む)


住所2-アパート・マンション名


ご意見・ご質問・ご相談等何でも結構です。
お気軽にお問い合わせください。


 

うまく送信できない場合はメールでお願いします。
tameshi@toriton.or.jp