Contents
←
→
イベントカレンダー
2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
公益財団法人 鳥取県産業振興機構
〒689-1112
鳥取市若葉台南7丁目5番1号
■TEL:0857-52-3011
■FAX:0857-52-6673
■E-mail:
トップページ > 部署別で探す > 総務企画部 > 賛助会員企業リポート > 賛助会員企業リポート 第15回 千代三洋工業株式会社

賛助会員企業リポート 第15回 千代三洋工業株式会社

会社概要

企業名:千代三洋工業株式会社
    (パナソニック(株)の特例子会社)
所在地:鳥取県鳥取市晩稲(おくて)308番地
代表者:山田 哲
資本金:2億5000万円
従業員:40名(うち障がい者16名)
業 種:電気機械器具製造業
電 話:0857-28-8477


沿  革


1992年3月   千代三洋工業株式会社設立
(株主:旧鳥取三洋電機、鳥取県、鳥取市)
1993年10月   発光ダイオード素子の生産開始
1994年5月   天皇・皇后両陛下 行幸啓
1994年9月   半導体レーザ生産開始
2004年1月   フルカラーチップLED生産開始
2005年7月   車載用LED生産開始
2006年9月   障害者雇用優良事業所 鳥取県知事表彰受賞
2010年9月   障害者雇用厚生労働大臣表彰受賞
2013年3月   IHクッキングヒーター用ヒートシンク生産開始
2015年4月   株主変更(パナソニック、鳥取県、鳥取市)
2015年7月   シーリングライト(LED照明)生産開始


企業リポート

 賛助会員企業リポート第15回目は、鳥取市の千代三洋工業株式会社を訪問しました。

同社は鳥取県と鳥取市が出資する第三セクター方式の重度障害者多数雇用事業所で、「私たちは ノーマライゼーションの理念の実践を通じ 地域社会に貢献したい」という経営理念のもと、働くことを希望する障がいのある人々に安定した雇用の場を創出することを目的に設立された会社です。
 社名の由来は、近くを流れる千代(せんだい)川にちなみ、千代(ちよ)に八千代(やちよ)に繁栄することを願って「千代(せんだい)三洋工業」と命名されました。
 同社は、先進的な障害者雇用事業所として全国に名が知られており累計約1万人の見学者が来訪されている他、障害者委託訓練、職場体験学習、企業実習なども積極的に受け入れられています。
 今回のリポートでは、同社の障がい者雇用の取り組みや今後の事業展開などについてお話を伺いました。

 ※ノーマライゼーション:障がいのある人も障がいのない人も、同じように社会で共存し生活し活動しようという考え方
バリアフリーの駐車場
バリアフリーの駐車場

障がい者雇用

 重度障害者多数雇用事業所の同社には、聴覚障害、下肢障害など様々な障がいのある社員16名が勤務しています。事務所や工場内は完全バリアフリーになっている他、車いす使用者が駐車場から障害物なしに工場内へ出入できるよう専用駐車場を設けたり、ユニバーサルデザインの自動販売機や自動水洗・鏡の傾斜といった配慮の洗面などが設置されています。また、5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が徹底された工場内は通路が広く確保してあり、障がいのある社員が安全かつ安心して仕事のできる職場環境が確保されています。
 加えて、手話通訳が可能な社員が多数在籍するなど、障がい者と健常者が自然体で相互に助け合い、活き活きと仕事をされている姿は非常に印象的です。

人材育成

 同社は、「人間は生まれながらに自分の課題に向き合う力が必ず備わっている。個々の力を最大限引き出し、社会にとって企業にとって必要とされる存在に成長させたい。」との考え方にもとづき、社員の能力開発に力を入れておられます。
 一例を挙げると、OJTはもとより、公的資格や社内資格取得といった能力開発状況を「多能工推進表」として食堂に掲示し、社員の向上心アップを後押しされておられます。社員にとっては、能力開発やスキルアップの成果が「多能工推進表」で見える化されているので頑張り甲斐があると好評です。
 さらに、2016年度の新規取り組みとして、社員の健康を大切にすることにより職場の活性化と企業収益アップを図ろうという健康経営の考え方を取り入れておられ、全社員が能力開発目標に加え、健康増進の目標を「わたしの挑戦」として定め、食堂に掲示してあります。この取り組みは、宣言したからにはやり遂げなければ!と社員のモチベーションアップに繋がっていると話されています。

      多能工推進表

主力事業 ~シーリングライト(LED照明)~

 同社は、設立以来、LEDや半導体レーザの生産を行っていましたが、これまで培ったLED関連の製造ノウハウを活かして、2015年7月からシーリングライト(LED照明)の生産を開始しました。

シーリングライト組立ライン シーリングライト生産品 シーリングライト初出荷式

 現在では5ラインで生産しており、障がいのある社員も健常者と同じラインで作業しています。
 シーリングライトの増産が続く中で、初心者であっても組立作業をスムーズに行うことができるよう、新たな作業者が生産ラインに入る前には、工場内にある「ものづくり道場」と呼ばれるエリアに設置している自前の訓練装置でビス止めなどの作業を習熟したのちにラインに入るように導入訓練や安全教育をしっかりとされています。こうした取り組みの成果として、設立以来23年以上にわたり無災害記録を更新中とのことです。
 また、社員の高年齢化に対応した軽作業の仕事確保にも積極的に取り組まれており、社内外で生産されるシーリングライトの取扱説明書印刷の請負も始められました。
 その他、同社では、家電製品のアフターパーツ管理、インクリボンや感熱ロール紙といったFAX消耗品販売、コインランドリー用プリペイドカード製作・販売など幅広く事業を展開されています。

 シーリングライト施工事例(ビル入口) シーリングライト施工事例(玄関) 取扱説明書の作成

今後の展開について

 今後の展開として、次の2点を挙げておられます。
(1)同社は障害者多数雇用事業所であることから、現在40%に留まっている障がい者の社員比率を50%以上にして鳥取県に在住されている障がいのある人に仕事の場を提供し、働き甲斐を感じながら自立していただくお手伝いをしたい。
(2)シーリングライトの構成部品のうち、県内からの調達部材はビスやダンボールに留まっており、大半の部材は県外から調達しているが、鳥取県内にはプレス部品や樹脂部品を手掛ける企業が多くあることから、これらの県内調達を進めていくことで地元調達比率をアップさせて県内企業との取引拡大や連携強化を図っていきたい。

 このように同社では、経営理念にあるように「地域貢献」をキーワードに、障がい者雇用とものづくりの面で更なる地域社会に根差した事業展開を行いたい、そして、真心のこもった良い仕事ができるよう全社員が協力し合い、助け合い、相手を思いやれる人間性豊かな工場づくりを実現させたいと日々挑戦しておられます。